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ブライダルチェック、プレコンセプションケア

将来の妊娠や出産を希望される女性とカップルのために、プレコンセプションケアを軸としたブライダルチェックを提供しています。コンセプションとは「新しい命を授かること」を意味し、その前段階であるプレコンセプションケアは、自分たちの健康と向き合い、適切な知識を身につける大切なヘルスケアです。

当院では、産婦人科専門医である院長が、医学的な視点からお一人おひとりのライフプランに寄り添った検診を行います。現在のからだの状態を把握することは、将来の赤ちゃんの健康を守るだけでなく、ご自身の生活習慣を見直す良いきっかけにもなります。川崎市で新しい生活を始める皆さまが、安心して未来を描けるようサポートいたします。

ブライダルチェック・プレコンセプションケアの内容

当院のブライダルチェックでは、妊娠や出産に影響を及ぼす可能性のある病気や、母体と赤ちゃんの健康を脅かす要因がないかを事前に確認します。検査項目はご希望に合わせて自由に組み合わせることが可能です。

感染症の確認と予防

①性感染症検査

クラミジアや淋菌感染症は、自覚症状が乏しい場合でも進行すると卵管の癒着を引き起こし、不妊の原因となることがあります。これらを早期に発見し治療することは、将来の妊娠にとって非常に重要です。

②ウイルス検査

B型肝炎、C型肝炎、梅毒、HIV(エイズ)といった、母子感染の可能性がある感染症の有無を血液検査で調べます。これらは早期に対処することで、ご自身と赤ちゃんの健康を守るための準備が整えられます。

③風疹抗体検査

妊娠初期に風疹に感染すると、赤ちゃんに難聴や心疾患などの先天性風疹症候群が起こるリスクが高まります。抗体価が低い場合には、将来の妊娠に備えて事前に風疹ワクチンを接種することを推奨しています

からだの基礎状態と婦人科疾患のチェック

④子宮がん検診

子宮頸がんの有無を確認します。若年層でも発症が増えているため、妊娠前のチェックは欠かせません。がんの早期発見はもちろん、前がん状態を見つけることで適切な管理が可能になります。

⑤超音波検査

超音波(エコー)を用いて、子宮筋腫、卵巣がん、子宮内膜症などの有無を詳しく確認します。これらの疾患は自覚症状がないまま進行することもあり、受精や着床を妨げるリスクとなる要因となることがあります。

⑥血液検査(血算5種)

貧血の有無、甲状腺機能、血糖値などを確認します。特に甲状腺機能の異常は、流産のリスクを高めたり赤ちゃんの成長に影響したりするため、妊娠前のコントロールが望ましいとされています。

⑦AMH(抗ミュラー管ホルモン)検査

卵巣のなかに残っている卵子の数の目安(卵巣予備能)を予測する自費検査です。実年齢と卵巣の年齢は必ずしも一致しないため、ご自身の現状を知ることで、今後のライフプランニングに役立てていただけます。

料金について

ブライダルチェック検診の費用は以下の通りです。川崎市の助成制度が利用できる項目もございます。

項目 費用(税込) 備考
風疹抗体検査 無料(条件あり) 川崎市の助成対象者のみ
風疹ワクチン接種 公的補助あり(条件あり) 抗体価が基準値以下の場合
その他の各種項目 全て検査して16,000円程です 組み合わせにより異なります

プレコンセプションケア

プレコンセプションケアとは

プレコンセプションケア(Preconception Care)とは、将来の妊娠を考えながら、女性やカップルへ適切な知識・情報を提供し、自分たちの生活や健康に向き合うヘルスケアのことです。
すなわち、現在のからだの状態を把握し、将来の妊娠や体の変化に備えて、正しい知識・習慣を身に付け、さらに将来生まれてくる子どもの長期的な健康増進をもたらすことが目的です。
妊娠した時点から生まれて2年くらいまでの短期間の低栄養により、生活習慣病の素因が作られ、その素因を持って生まれた子どもが大人になって過剰な栄養、ストレス、運動不足などの影響で生活習慣病を発症するというDOHaD(Developmental Origins Health and Disease)考えもあります。

日本では、若い女性の痩せが問題になっています。やせも肥満も排卵障害による不妊の原因となり、妊娠後も痩せでは早産、貧血、低出生体重児などのリスク、肥満では妊娠高血圧症候群、妊娠糖尿病、帝王切開手術、巨大児などのリスクがあります。
将来生まれてくる子どもの健康を考慮し、妊娠前の女性の栄養や生活スタイルを改善することで、健全な次世代を育成することが重要です。

検診の流れ

1. 問診

まずは運動、食事、睡眠などの生活習慣についてのチェックシートにご記入いただきます。現在の体調や月経周期、将来のライフプランなど、気になることがあれば何でもお話しください。

2. 医師による診察と検査

産婦人科専門医である院長が診察を行います。超音波検査で子宮や卵巣の状態を確認し、必要に応じて子宮頸がん検診を実施します。痛みや違和感に配慮した優しい診察を心がけています。

3. 身体測定と各種検査

血圧・体重測定に加え、骨密度測定や糖化度測定(AGEs)を行います。糖化度測定は、体内の「こげ」の状態を知ることで、生活習慣病の予防や老化の指標として役立てるものです。

4. 血液検査

感染症、風疹抗体、AMH、甲状腺機能、各種ビタミンやミネラル(ビタミンD、亜鉛、鉄、フェリチンなど)の値を調べるための採血を行います。不妊症や不育症の背景に栄養不足が隠れていることも少なくありません。

5. カウンセリングと結果報告

検査から2~4週間後に再度ご来院いただき、詳細な結果をお伝えします。数値の説明だけでなく、今後の生活スタイルの改善策や、サプリメントの活用方法についても具体的にアドバイスします。

栄養状態とサプリメントの提案

現代の女性に多い「やせ」や「隠れ栄養不足」は、排卵障害や不妊の原因となり得ます。当院では血液検査の結果に基づき、以下のサプリメントの摂取を推奨することがあります。

  • 葉酸・・胎児の神経管閉鎖障害を予防するため、妊娠前から1日400μgの摂取が推奨されます。
  • ビタミンD・・骨の健康だけでなく、免疫調節や不妊・不育症との関連が指摘されています。
  • 鉄・フェリチン・・貧血は疲れやすさや産後うつにも関わるため、しっかりと補うことが大切です。
  • 亜鉛・・生殖機能に関わる重要なミネラルで、男性にとっても精子の質を高める効果が期待できます。

生活習慣の具体的な改善アドバイス

院長自ら実践している健康法を取り入れ、現実的で継続しやすいアドバイスを行います。

  • 運動・・下半身の筋肉を鍛えるスクワットは、血流改善や冷え対策に有効です。歯磨き中などの習慣化をお勧めしています。
  • 食事・・オメガ3系脂肪酸(青魚など)を含む日本食中心の生活を推奨し、過度な糖質や脂質を控える工夫をお伝えします。
  • リラックス・・ストレスは妊活の天敵です。静かに呼吸に意識を向ける瞑想は、院長も電車の中や就寝前に行っているリフレッシュ法です。

基礎体温をつけましょう。

体温を変動させる要因が最も少ない起床時に、舌下に体温計を入れて計測します。通常は卵胞機に低温相、排卵があれば高温相に移行し2相性パターンを示します。高温相を形成するのは、排卵後に黄体から分泌されるプロゲステロンが視床下部の体温中枢に作用して体温を0.3~0.5℃上昇させるためであり、この温度差が0.3℃以内または高温相が10日以内の場合には卵巣機能不全症を疑います。
基礎体温は気軽にグラフ化でき、自分の体調を知ることができます。妊娠を考えていらっしゃる方にお勧めします。

よくある質問

Q1. 結婚が決まっていなくても受診できますか?

A1. もちろん受診いただけます。プレコンセプションケアは「将来の妊娠」を視野に入れたすべての女性に推奨されるヘルスケアですので、現在の健康状態を知るためにぜひお越しください。

Q2. パートナーと一緒に検査を受けるべきですか?

A2. 可能であればカップルでの受診をお勧めします。不妊の原因の約半分は男性側にあるとも言われており、風疹の感染予防などもお二人で取り組むことが大切だからです。

Q3. 風疹ワクチンを接種した後、避妊期間は必要ですか?

A3. 風疹ワクチンは生ワクチンですので、接種後2ヶ月間は避妊が必要です。そのため、妊娠を考え始める前の段階で、早めに抗体検査と接種を済ませておくことが理想的です。

Q4. 検査当日の食事制限はありますか?

A4. 特に食事制限はしておりませんが、炭水化物・糖質の摂りすぎには注意をお願いします。

院長より

私は産婦人科専門として、これまで多くの新しい命の誕生に立ち会ってきました。その中で強く感じるのは、妊娠してからのケアと同じくらい、妊娠前の準備がいかに大切かということです。

現代社会で忙しく働く女性たちは、知らず知らずのうちにストレスを抱え、栄養バランスが偏りがちです。プレコンセプションケアは、決して難しいものではありません。自分自身のからだの声に耳を傾け、食事や運動を少しずつ整えていくことから始まります。

当院では、医学的な検査データに基づきながらも、皆さまが「明日からこれをやってみよう」と思えるような、温かく具体的なアドバイスを心がけています。私自身、毎日スクワットや瞑想を続けていますが、日々の小さな習慣が未来の自分と赤ちゃんの健康を作ります。

「何から始めたらいいかわからない」「不妊が心配」といった漠然とした不安でも構いません。どうぞお気軽にご相談ください。あなたの豊かな未来を、私たちと一緒に準備していきましょう。

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